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2014年06月05日

登山保険(山岳保険)加入のススメ

時々山に登ったりしますが、みなさんは登山保険(山岳保険)には入っていますか?


登山保険は「入らなきゃ」「入った方が良いんだよね」とは思いつつも、情報が少なかったりまとまってなかったりでどうして良いかわからず結局そのまま、という人も多いでしょう。


遭難した際に捜索活動に伴う遭難者側の費用負担は民間ヘリのチャーター代だけでも「1分1万円」と言われているようです。
他に救助に当たった山岳会員ら1人当たり1日1万〜5万円程度が、日当として請求されます。
これらはすべて本人負担です。
ヘリが90分飛んで、10人の人が捜索してくれたら、最低100万円です。


さらに、中央アルプスのある地域では、遭難者が出たときに保険に加入しているかどうかの確認が最初にされ、それに時間がかかって初動対応が遅れるという話も聞いたことがあります
(保険に入っていないと捜索規模が縮小されるのかもしれません)。


ということで、まとめてみました。

私が所属する登山サークルの人向けにまとめた内容です。
今日現在の情報であること。全てを網羅しているわけではないこと。
正確性には当然気をつけていますが、それを保証できないことを先にご了承下さい。
あくまでも参考にとどめ、必ず保険会社から説明を受け、疑問点は納得のいくまで質問して契約して下さい。




【登山保険の種類】

・単発(その都度保険をかける) or 通年(年に1度更新)
・ケガも遭難救助の費用も補償 or 遭難救助のみ補償

という観点からいくつかのタイプに分かれます。

そこで、以下のようにまとめました。

[1] 通年 – ケガ等も補償   
[2] 通年 – 遭難救助のみ補償 
[3] 単発 – ケガ等も補償 
  
  なお、単発 – 遭難救助のみ補償 は私には見つけられませんでした。
[4] 山岳登はんの定義

なお、すべて私が個人的に調べて解釈したものなので、誤解があるかもしれないし、また内容が変更になっているかも知れません。
保険を契約する際には必ず自分の登山スタイルを正確に伝えて、補償されるか否かを保険会社に確認するようにしてください。


【通年 – ケガ等も補償】

まず、自分が加入している傷害保険や自動車保険の会社に相談してみてください。
私は昔から加入している東京海上日動火災の傷害保険に「救援者費用担保特約」をつけることでカバーできることがわかり、年間400円の追加で済みました。

しかし、この場合、ピッケルやアイゼンなどの登山道具を使用する山岳登はんは補償の対象となりません。これについては[4] 【山岳登はんの定義】で説明します。

自分がすでに入っている保険でカバーできない場合も、まずはその保険屋さんに相談することをオススメしますが、新たに入る場合は例えばモンベルで出している「野外活動保険」があります。


死亡・後遺障害 100万
入院日額 1500円
通院日額 1000円
個人賠償責任 1億(誰かをケガさせたり、誰かの物を壊したりの補償)
携行品 10万 (自分の持ち物を壊したりしたときの補償)
救援者費用 500万 (捜索にかかった費用。家族などが遭難した付近まで来るための交通費など)

のプランで年間9370円のようです。
これらは登山時以外の日常生活でも保障されます。
まぁ、普通の個人賠償傷害保険に救援者特約を付けたものですね(私が東京海上日動火災で入っているものです)。

ただし、以上は上述の「登山道具を使わない」場合です。
登山道具を使った登山時にケガをしたり、ケガをさせたり、遭難しても補償されません。

この場合は、山岳保険(運動危険補償特約付傷害総合保険)です。
上記とほとんど同じ補償内容で 21,090円です。


【通年 – 遭難救助のみ補償】

自分のケガや他者への補償はいらない。とにかく、捜索費用だけでも、という方には

JRO(ジロー:日本山岳救助機構合同会社)の山岳避難対策制度が良いのでは?


これは共済的な保険で、年間保険料は2000円+事後分担金というユニークなシステムです。
捜索費用として最大330万円までが補償されます。
そして、
(1年間にこの制度が支払った補償金額)― (加入者×2000円)
つまり、年間保険料だけでは足りなかった分(赤字分)を加入者全員で公平に後から負担する、という制度です。
ここ数年は分担金は1500円程度で推移しているようです。
つまり、年間の保険金は実質的に4000円以下というところでしょうか。

ちなみに、上述のJROのホームページは救助法などのコラムや、メルマガもあるようなので、保険に興味なくても目を通すと良さそうです。


【単発 – ケガ等も補償 】
私が調べた東京海上日動火災では単発の登山保険は国内旅行保険でまかなわれます。
最短で1泊2日なので、日帰り登山でも1泊2日での契約になります。

保険見積もり.jpg

こちらは東京海上日動火災の代理店に作ってもらった登山道具を使用する山岳登はんの場合と使用しない軽登山でのそれぞれ1泊2日での見積もりです。
登山道具うんぬん、は次の【山岳登山の定義】で説明します。
登山道具を使用しない場合で同じ補償内容なら、6泊7日でも1407円なので、年間数回しか山に行かない人は単発でも良いかもしれませんね。

また、docomoとソフトバンクユーザーは数百円から加入できる単発の保険もあります。

ドコモワンタイム保険 / ソフトバンクかんたん保険

*2014.7.22追記
Yahoo!でも単発の保険を開始したようです。
Yahoo!保険 山大好きプラン
1日440円から加入できるようですが、保証内容を見るとスモールセットでは少々不安ですね。
(*ここまで追記)

ただし、遭難した場合の捜索費用が補償されるか、自分の登山形態が保証対象かは隅々まで内容を読んで確認して下さい。


【山岳登山の定義】

何度か「登山道具を使用する場合」というような説明が出てきました。

ハイキング程度の軽登山と、ピッケルやザイルなどを使う本格的な山岳登はんでリスクが違うと言うことは想像にたやすいでしょう。

保険会社では山岳登坂か否かを使用する道具で区別しています。
そんなのナンセンスだろ!と思うかもしれませんが、しょうがないです。

では、何を使うと山岳登坂になるかというと

「ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー などの登山道具」

です。

ポール(ストック)、山スキー、スノーシュー、かんじき は山岳登坂を定義する登山道具に含まれません(東京海上日動火災の場合)。

個人的にはアイゼンで登る往復数時間の山より、山スキーで登る八甲田山のほうがよっぽどリスクが高いと思うのですが…
ということで、アイゼンは持ってないので、私は雪山はスノーシューか山スキーで「軽登山」の補償範囲で楽しもうと思いました。



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私からの情報提供は以上です。

ここからは個人的な感想です。

[2]の遭難救助のみ補償は年間4000円以下と少額で魅力的ですが、私は傷害や賠償保険に入ることをオススメします。

山で他人を傷つけたりなんてなさそうですが、例えばシングルトラックの狭いところをすれ違うときに思わずザックがぶつかって相手が谷に転落、、、なんてことは十分にありそうですよね。
これは大きな事故ですが、他にも小さい事故としては雨の日の滑りやすい下りで自分が転んで前後の人を巻き添えにしてケガさせてしまう、とか、突風でバーナーが倒れて隣の人のグローブを焦がしてしまうとか…

また、自分の物でもカメラを落として壊した(私の実例)場合も補償対象だし、もちろん自分のケガもです。

さらに、登山時だけで無く日常生活でも保障されます。

私も、チャリでコケて骨折だの、隣の家のガラスを割っただの、友達のチャリを壊しただの、酔っ払ってコケて足をくじいただの、ボクシングの試合で顔面骨折しただの、ソフトボールで肋骨を折っただの、まぁまぁ子供の頃からかけた保険料相当の保険金を受け取ってきました。



パーティーのうち誰か1人が保険に入っていたら、捜索費用はその人の保険で払えるんじゃない?

と考えるかもしれませんが、それは無いと思います。

仮に5人のパーティーで捜索費用500万かかった場合、おそらく保険会社は1人あたりの捜索費用を100万と査定するでしょう。
仮にその5人のうち、2人がJROの330万円まで補償する保険に入っていたとしても、その二人の上限の合計660万円から500万円が支払われる事は無く、100万円×2人で200万円までしか支払われないと思います。

結局、保険は個人で入るものなのです。

迷ったら先送り、ではなく、今すぐ保険会社に連絡を!!




posted by bigwest at 18:10| Comment(0) | 雑文(日記?)
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